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HACCP(ハサップ)

HACCP義務化は2020年?今のうちからHACCP導入を検討するメリットを紹介

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そもそもHACCP(ハサップ)とは何?

食品衛生管理の観点から、近年日本国内でも大きな話題になっているHACCP(ハサップ)。これは今から50年ほど前、昭和50年代に米国から広まっていった食品の衛生管理に関わる基準です。

食品の衛生管理に関する手順は、製造する品物や出荷する商品などによって各業者とも細かい部分はバラバラというのが従来のスタイルでした。つまり、同じ商品や製品を扱っている業者A、そして業者Bがあった場合、最低基準の食品衛生管理はなされているものの、その中身である衛生管理の手順については、A社B社で異なるケースがほとんどだったのです。

特に日本国内は、昔から手作業による食品製造の業者も数多く存在しており、その時代の旧態依然とした食品衛生管理の手法が、今なお取り入れられているケースもあります。そしてオートメーション化された食品製造ラインの中でも、明確な衛生管理基準や衛生管理の手順が確立されておらず、どこか基準があやふやなまま商品が製造されているという場合もあるのではないでしょうか?

一方、先進国では、HACCP(ハサップ)の基準に則って管理がなされているケースが多く、日本もこれに追随しようという動きが顕著になってきました。

2018年初夏には食品衛生法の改正案が可決され、食中毒や様々な事案を防止する目的で、HACCPに沿った衛生管理の制度化が確定的なものとなりました。これにより日本国内の食品関連事業者はすべて遅くとも、令和3年の初夏・6月までにはHACCPの導入が必要となっています。

HACCP導入で必要な7原則12手順とは?

HACCPを食品関連事業者が導入する場合、まず「7原則12手順」がキーワードとなります。この7原則12手順というのは、食品を仕入れ、そして加工製造し、最後に消費者たるカスタマーに提供するまでをきちんと管理し、そして監視することとなります。

ここでは、7原則12手順について簡単にご紹介します。まずは手順1として、HACCPチームを集め、そして社内で編成します。

もちろん、HACCPの手順管理及び制度を熟知している人間がチームに入ることが有効でしょう。制度を理解している人間がチームにいるということが、重要な課題となります。

続いて原材料及び提供方法、さらに賞味期限など、商品の説明書を作成し、どういった商品なのかが明文化されている状態を作ります。

その他一部工程は割愛しますが重要なポイントとして、HACCP原則のうちの1つである要因分析の実施も重要です。これは、食品衛生に悪影響を及ぼしかねない異物混入や食中毒発生などの危険及び危害要因を分析することとなります。

この危害要因分析を実施した結果に基づき、重要な管理のポイントや管理基準を設定するというのが、HACCPの中でも重要なポイントとなります。

早期のHACCP導入のメリットは?

遅くとも、現在の状況を踏まえれば2021年の夏にはHACCP(ハサップ)を導入する必要があります。つまり、2020年まではHACCP(ハサップ)を導入せずとも、法的には問題がないという状況です。

しかし、早期にHACCP(ハサップ)を導入するとメリットが生まれます。非常にシンプルなことですが、最大のメリットは、消費者に安心・安全な食生活に提供することができるという点です。

昨今は消費者も食品衛生に非常に敏感となっており、特に危害要因分析などが行われ、管理が徹底されている食品であれば安心して購入するでしょう。

つまり、衛生管理がHACCPの基準に則ってきちんと行われているということは、一つのブランディング効果を生み出すというわけです。
(ハサップ)HACCP(ハサップ)が義務化される前から、積極的にこういった食品衛生管理に取り組んでいるとなれば、HACCP(ハサップ)の導入以降も、いわゆるパイオニア的存在として業界に君臨することができる可能性が高まります。

まとめ

2020年の夏にはHACCP(ハサップ)が義務化となりますが、その前に導入を決める事が一つのアドバンテージとなることもあります。その他、HACCPを導入しておくことにより、食中毒や異物混入など、食品関係の事業者にとって脅威である様々な事故発生リスクを低減することができるという、嬉しい副産物も存在するのです。

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